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尼崎連続変死事件公判

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 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の親族3人の裁判員裁判第27回公判が31日、神戸地裁で開かれた。公判は同日、結審を迎え、元被告の内縁の夫鄭頼太郎被告(65)の事件全体を通じた被告人質問があった。弁護側との主なやりとりは以下の通り。

 -今考えて元被告に直接あなたが「やめろ」と言うことはできた?

 「美代子は私が言ってもまともに聞いてくれないと思います」

 -元被告の何が怖かった。

 「何を考えているか、何をするか分からんところだと思います」

 -元被告が自殺したことを聞いた時は。

 「やっぱりこの法廷で自分のやったことを言ってほしかったし、こうして私ら家族がみんな裁判を受けてるのに、自分だけ先に亡くなったのは悔しいですし、腹が立ちます」

 -元被告の自殺後、「元被告の遺骨が心配」と私たち弁護人に相談したことがある。覚えてますか?

 「はい」

 -「孫の事も心配」と。だけどまず、そのことより亡くなった被害者について、あなた思いが至っていなかったようだから、私たちは「それは駄目だよ」と言った。今は、亡くなった被害者がどんな気持ちだったか考えているか。

 「今まで亡くなった人たちは、美代子が命を奪う権利は誰一人なかったと思います。(仲島)茉莉子さんもひどい目に遭って亡くなってしまい、(橋本)次郎(さん)もむごい死に方でした。亡くなった人たちのために、これから私も一生罪を償っていきたいと思います」

 -一生罪を償うのは大変なことと分かっていますか?

 「はい」

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2015/7/31
 

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