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尼崎連続変死事件公判

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 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義理の娘瑠衣被告(30)の裁判員裁判第21回公判が10日、神戸地裁で開かれた。2005年7月に沖縄の崖から転落死した角田久芳さん=死亡時(51)=に対する事件の審理で中間論告・弁論があり、検察側は「飛び降り以外の行為を選択できない心理状態に追い詰めた」と殺人罪の成立を主張。弁護側は「久芳さんの自由意思の範囲内で説得した」と自殺関与罪が適当とした。

 起訴状などによると、家計が困窮した元被告らが久芳さんの保険金を目当てに、事故死を装って死ぬように迫った、とされる。

 検察側は元被告らの虐待に加え、瑠衣被告も久芳さんに圧力をかける発言をするなど積極的に関与し、精神的に追い込んだと強調。弁護側は久芳さんが角田家で長年暮らしたことから「『(家計を)助けたい』という動機があっても不思議ではない」と反論した。

 保険金をめぐる詐欺罪については、弁護側が「当時の瑠衣被告は角田家に入ったばかりで傍観的な立場だった」として、ほう助罪にとどまると主張した。

2015/12/10
 

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