連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

尼崎連続変死事件公判

  • 印刷

 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義理の娘瑠衣被告(30)の裁判員裁判第4回公判が21日、神戸地裁で開かれた。2007年12月に逃亡先の和歌山県から尼崎市に連れ戻された母、皆吉初代さん=死亡時(59)=に対する加害目的略取罪の審理で、元被告の養子で長男健太郎被告(33)=控訴中=の証人尋問があった。弁護側との主なやりとりは次の通り。

 -あなたの公判で瑠衣被告が検察側証人として出廷した。今、瑠衣被告に対する気持ちは。

 「僕ら角田家に関わったばかりにこういうことになってしまって、瑠衣にはかわいそうなことをしたと思う。それから、僕に事件のことを正直に話すきっかけをくれて、それが無かったら僕は今もうそをつき続けていたと思う。今ではこれでよかったと思うし、瑠衣には感謝しています」

 -正直に話すきっかけとは。

 「角田家の人が捕まって、僕ら男4人だけが尼崎に残っていた時に、瑠衣が弁護人を通じて、それぞれに手紙をくれて『(元被告の義妹で受刑者の)三枝子おばちゃんが正直に話す決心をしてくれたから兄ちゃん(健太郎被告)も正直に話してほしい』と書いてありました」

 -あなたは元被告の言動や振る舞いをおかしいと思うことはあったか。

 「ありました」

 -元被告のことを瑠衣被告はどう見ていたように思っていた?

 「瑠衣が美代子に認められようとして頑張っているのは分かったけど、どこまで美代子に寄っていたかまでは分からなかったです」

 -あなたと同じように、元被告に疑問を感じていたかどうかは?

 「おかしいとは思ってるんやろな、とは思っていましたが、口には出せないんやろな、と思ってました」

【特集】尼崎連続変死事件公判

2015/10/21
 

天気(9月8日)

  • 33℃
  • 28℃
  • 40%

  • 33℃
  • 25℃
  • 50%

  • 34℃
  • 28℃
  • 20%

  • 34℃
  • 27℃
  • 40%

お知らせ