連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

尼崎連続変死事件公判

  • 印刷

 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の親族3人の裁判員裁判第22回公判が17日、神戸地裁であった。2011年7月に尼崎市のベランダ物置で死亡した橋本次郎さん=当時(53)=への逮捕監禁、殺人、死体遺棄罪の審理で、角田瑠衣被告(30)が証人出廷した。

 検察官との主なやりとりは次の通り。

 -次郎さんが監禁された理由は。

 「美代子が気に入って預かっていた子と次郎さんがトラブルになりました」

 -その子がそのことをあなたに相談した。

 「監禁が始まったのが夜中で、その前の夕方ごろに」

 -その後、あなたが美代子元被告にそのことを報告した。報告する前のあなたの認識は。

 「美代子はとてつもなく怒るだろうなと思っていました」

 -元被告はどう対処すると思った?

 「ほかの人にした虐待より、もっとひどいことになるだろうと思いました。(虐待の末に死亡した)姉(仲島茉莉子さん)や母(皆吉初代さん)が頭をよぎりましたが、2人よりひどい虐待になるだろうと」

 -あなたは実際に元被告に報告した。反応は。

 「想像していたよりもますます怒ったという感じでした。話しだしたらあっという間に表情が変わって顔が引きつって、話の途中で『次郎起こしてこい』と。それで家族全員を起こして、リビングで話し合いをすることになりました」

 -元被告の口調や雰囲気は。

 「ぶち切れているという感じなんですけど、爆発しきってないというか、不気味な反応でした」

 -元被告は次郎さんに何か言った?

 「『絶対許さんからな』『殺したるからな』と言ってました」

 -元被告の発言を聞いてどう思った?

 「それまでも美代子は『殺したる』というのを口癖のように言っていたんですけど、このときは全然言い方が違いました。美代子の言う通り、次郎さんは本当に殺されるかもしれないなと思いました。私も、美代子の怒りが何とかならないかと願ったんですが(どうにもならないので)次郎さんが死ぬことに対して見切るしかない、見捨てるしかないと、そういう風に自分の気持ちを固めていったと思います」

 -角田家で過去に虐待されていた人との比較を聞きます。あなたの知る限り、このときの元被告の怒りの大きさは何番目だった?

 「一番怒っていたという風に思います」

2015/7/17
 

天気(9月8日)

  • 33℃
  • ---℃
  • 40%

  • 33℃
  • ---℃
  • 50%

  • 34℃
  • ---℃
  • 20%

  • 34℃
  • ---℃
  • 40%

お知らせ