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尼崎連続変死事件公判

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 尼崎連続変死事件で、2件の殺人罪など六つの罪に問われた仲島康司被告(45)に対する裁判員裁判の論告求刑公判が27日、神戸地裁(佐茂剛裁判長)であった。検察側は「人間の尊厳を根こそぎ奪い去った、類を見ない悪質な事案」として、事件全体で懲役20年を求刑。弁護側は「犯行に関わった経緯には同情すべき点がある」として、懲役7年が相当とした。判決は3月19日。

 検察側は、角田美代子元被告=自殺時(64)=に対する自己保身から「立場の弱い者の虐待に加わった」とし、妻の仲島茉莉子さん=死亡時(26)=の事件では「夫である被告が唯一の頼みの綱だったのに、暴行や監視などの実行行為を分担した」と指摘。

 弁護側は最終弁論で「美代子元被告の恐怖を骨の髄まで植え付けられ、支配された。出会った誰もが元被告の餌食になり得た」と主張。「被告は反省し、真実を明らかにすることで責任を取ろうとしており、長期の服役は必要ない」と述べた。

 康司被告は最終意見陳述で「当時は人の命の重さに無関心で、感情を持たない人間になっていた。誠に申し訳ありませんでした」と遺族らにあらためて謝罪した。

 茉莉子さんの父親は求刑を受け「もっと重い刑を求めてもよいというのが率直な気持ち。私自身は今後も決して許すことはできない」とコメントを出した。

仲島茉莉子さんの遺族のコメント全文は【こちら】

【特集】尼崎連続変死事件公判

2015/2/27
 

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