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尼崎連続変死事件公判

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角田三枝子被告ら3被告をめぐる人物関係図
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角田三枝子被告ら3被告をめぐる人物関係図

 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義妹三枝子被告(62)、養子で長男の健太郎被告(33)、内縁の夫鄭頼太郎被告(65)の裁判員裁判第11回公判が10日、神戸地裁で開かれた。2007年に逃亡先の和歌山から連れ戻されたとされる皆吉初代さん=死亡時(59)=に対する加害目的略取や同ほう助罪について、中間の論告と弁論があった。

 3被告は5事件で、九つの罪に問われている。論告・弁論は通常、結審前に行われるが、今回の裁判では裁判員が争点を理解しやすいように事件ごとにしている。

 検察側は、初代さんには逃亡前の03年に元被告から虐待を受けた恐怖があり、和歌山から連れ戻すのに「脅し文句すら不要な状況だった」と指摘。そうした背景や、連れ戻せば初代さんが虐待の対象になることを3被告とも認識した上で元被告に加担したとし、健太郎、鄭両被告は加害目的略取罪が成立するとし、三枝子被告には同ほう助罪が成立すると主張した。

 一方、弁護側は、初代さんに対する元被告の言動は脅迫ではなく「初代さんの意思で尼崎に戻ることを決めた」とし、略取行為には当たらないと主張。連れ戻した後の虐待についても「逃げたことが原因ではなく、連れ戻された後に2人の関係が悪化したから」とし、3被告とも無罪を主張した。

2015/6/10
 

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