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尼崎連続変死事件公判

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 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義理の娘瑠衣被告(30)の裁判員裁判第22回公判が17日、神戸地裁であった。同被告の心理面を調べた西田公昭立正大学教授=社会心理学=に対する鑑定人尋問があり、同被告が角田家に取り込まれたのは「元被告によるマインドコントロールとみなしていい」と述べた。

 西田教授は昨年11月から今年2月まで瑠衣被告と面談。角田家の一員になった原因について、2003年2月に実家に乗り込んできた元被告が、家族に不満を持つ同被告に優しく接したことで、同被告は「初めての味方」と感謝し、両親らへの日常的な虐待を見ることで「感覚がまひした」と分析した。

 同被告は当時17歳。社会的経験が乏しく、角田家にいる間も外部との接触を断たれたことで疑念を抱けなかった、とも指摘した。

 同被告が法廷で元被告を全否定する供述をしないのは「マインドコントロールの後遺症だ。アイデンティティーが崩壊する危険を感じているのだろう」と推測した。

 この日は同被告の父(63)の証人尋問もあり「元被告の呪縛を徐々に解いてほしい」と話した。

【特集】尼崎連続変死事件公判

2015/12/17
 

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