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尼崎連続変死事件公判

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 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=らと同居し、2件の殺人罪など六つの罪に問われた仲島康司被告(45)に対する裁判員裁判の判決公判が19日、神戸地裁であった。佐茂剛裁判長は「従属的な立場ながら、角田家の一員として犯行の一端を担った」としてすべての罪で元被告らとの共謀を認定、事件全体で懲役15年(求刑懲役20年)を言い渡した。

 康司被告は、妻茉莉子さん=死亡時(26)=への監禁、殺人罪▽安藤みつゑさん=同(67)=への監禁罪▽友人の橋本次郎さん=同(53)=への逮捕監禁、殺人、死体遺棄罪-に問われた。

 判決は、ベランダの物置で約5カ月虐待された茉莉子さんの事件で「室内で暮らす角田家メンバーの存在が茉莉子さんの逃走を困難にし、著しく衰弱した後も過酷な虐待を伴う監禁を続けたことは、殺人の実行行為に当たる」と指摘。「被告も監禁の一翼を担った」として殺人罪を認定し、次郎さんに対する殺人罪なども「実行行為の重要な部分を担当した」とした。

 安藤さんへの監禁罪も、茉莉子さん事件と同様の理由で認定。一方、康司被告も茉莉子さんと物置に入れられるなど元被告から虐待された経緯があり「元被告の意向に従わざるを得なかった事情もある」と述べた。

 判決を受け、茉莉子さんの父親は「何度も機会がありながら、なぜ娘を助けてやれなかったのかとの思いがこみ上げ、被告を許すことはできません」とコメントを出した。

2015/3/19
 

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