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尼崎連続変死事件公判

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 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の親族3人の裁判員裁判第27回公判が31日、神戸地裁で開かれた。公判は同日、結審を迎え、元被告の養子で長男角田健太郎被告(33)の事件全体を通じた被告人質問があった。弁護側との主なやりとりは次のとおり。

 -元被告が逮捕されてから仕事にも行くようになったのはなぜ?

 「美代子がいなくなってやっと働けると思ったのと、パチンコでお金を稼いでいるのは人に言えるような仕事じゃなかったので普通の仕事をしたかったからです」

 -ほかに生活で変わったことは?

 「美代子がいたらできなかったこと、子どもを公園に連れて行くとかしてました」

 -あなたは2012年11月に逮捕される。その前から任意で事情を聴かれていた。正直に話すようになったきっかけは瑠衣被告からの「三枝子(被告)が決意したので正直に話してほしい」という伝言。聞いてどうした?

 「残る家族に正直に話そうということを、僕がみんなに伝えました」

 -それでどうした?

 「それまではうそばっかり言ってたんですけど、刑事さんに電話して正直に話したいと」

 -あなたが角田家で経験したことはすべて話せた?

 「僕自身は話せたと思っています」

 -正直に話そうと、一貫して細かいことや古いことを話してきたと思うが、頑張って話している理由は。

 「美代子がたくさんの人を死なせてひきょうな死に方をしたので、見たことを話すのが責任と思っています」

 -あなた自身の償いもありますね?

 「はい」

 -一言で言うのは難しいと思うが、元被告はどんな人だったか。

 「恐怖。優しいところもあったんですが、恐怖で支配する人でした」

 -その元被告に従っていたが、うんざりした時があった。

 「(仲島)茉莉子さんへの虐待の時からです。茉莉子さんへの虐待が1番ひどい虐待で、『ひどすぎるやろ』と思いました」

 -元被告が自殺したと聞いてどう思ったか。

 「真っ先にひきょうだな、逃げたなと思いました」

 -逮捕後、16歳の時に元被告によって複雑な離され方をした実母に再会した時はどんな気持ちだった。

 「ただうれしいだけでした。会えることは一生ないと思っていたので」

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2015/7/31
 

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