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尼崎連続変死事件公判

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 尼崎連続変死事件で、2件の殺人罪などに問われた仲島康司被告(45)の裁判員裁判が29日から、神戸地裁で始まる。角田美代子元被告=自殺時(64)=の親族で起訴された7人のうち、裁判員裁判は、次男優太郎被告(28)に続いて2人目。公判は計15回予定され、判決は3月19日。

 康司被告は、妻の仲島茉莉子さん=死亡時(26)=への殺人、監禁罪▽安藤みつゑさん=同(67)=への監禁罪▽橋本次郎さん=同(53)=への殺人、逮捕監禁、死体遺棄罪-に問われている。

 3人はいずれも、尼崎のマンションの物置で死亡。2008年の茉莉子さんと安藤さんの事件では、元被告らと共同で犯罪を実行したと言えるかどうかを争い、11年の次郎さん事件はおおむね認めるとみられる。

 優太郎被告の裁判に出廷した康司被告の証言によると、06年春、尼崎から東京へ逃げていた次郎さんのアパートに居候中、美代子元被告らが乗り込んで来た。食事などを共にするうち、尼崎に来るよう誘われたという。

 07年2月、元被告の勧めで尼崎に連れ戻されたばかりの茉莉子さんと結婚。しかし、茉莉子さんが別の男性と連絡を取っていることが発覚すると、元被告が激高。虐待がエスカレートし、2人で尼崎から逃げ出した。

 08年7月に連れ戻され、物置に幽閉。飲食や睡眠を制限され、互いの行動を告げ口したり、命令で長時間殴り合ったりするうち「茉莉子への気持ちが徐々になくなっていった」。康司被告は2カ月ほどで許されたが、茉莉子さんは同12月に死亡。別の親族は「茉莉子さんへの暴力は(康司被告が)一番ひどかった」と証言している。

2015/1/27
 

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