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尼崎連続変死事件公判

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 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の次男、角田優太郎被告(28)の裁判員裁判第23回公判が28日、神戸地裁であった。2008年12月、マンションのベランダ物置で亡くなった仲島茉莉子さん=死亡時(26)=に対する殺人、監禁罪などの審理で、弁護側の被告人質問があった。

 弁護士と優太郎被告の主なやり取りは次の通り。

 -沖縄に逃げていた茉莉子さんが連れ戻され、物置に入れられた。茉莉子さんへの虐待について、あなたは何を知っているのか。

 「美代子が、スリッパで殴ったり、顔面を平手で殴ったり、正座している脚を踏みつけたり、胸を足蹴にしたりしていたことです」

 -それ以外は。

 「仲島さん(仲島康司被告)が殴っているのは見たことがあります」

 -棒状の物で殴るのは見たことがあるか。

 「ないです」

 -タバコの火を押しつけるのは。

 「ないです」

 -不規則な食事になっていたことは。

 「知らないです」

 -睡眠制限があったことは。

 「知らないです」

 -バケツに排せつさせられていたことは。

 「知ってます」

 -家の風呂に入れてなかったことは。

 「知ってます」

 -直立の姿勢や正座を強制されていたことは。

 「直立は見たことがありますが、茉莉子さんは正座が苦手ではなかったし、強制もなかったです」

 -08年当時のあなたの生活について。

 「平日は(生活費を稼ぐため)パチンコに行っていました。早朝に出掛け、深夜に帰宅していました」

 -あなたは、虐待をどういう時間帯に見ていたのか。

 「パチンコから帰った後か、土日、家にいるときです」

 -虐待場面は何回くらい見た。

 「7、8回。多くても10回くらいです」

 -あなたも暴力をふるったことがある。どうして。

 「バケツの排せつ物を公園に捨てに行った帰り、茉莉子さんが仲島さんに『おぶれ』と言いました。仲島さんは脚を手術したばかりで、痛がって『下りてくれ』とお願いしても、茉莉子さんは聞かずに頭をはたいた。『ええ加減にせえよ』と言って、拳で茉莉子さんの頭を一発殴りました。(殴った手が)痛くて、病院に行くと骨折していました」

2015/1/28
 

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