尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告＝自殺時（６４）＝の親族３人の裁判員裁判が結審したことを受け、被害者の仲島茉莉子さん＝死亡時（２６）＝の父親で皆吉初代さん＝同（５９）＝の元夫（６３）が代理人の弁護士を通じてコメントを出した。全文は次の通り。

　「本日、角田三枝子、角田（鄭）頼太郎、角田健太郎各被告に対し、いずれも懲役３０年との求刑が、検察官によってなされました。

　三枝子被告および頼太郎被告は長年角田美代子に付き従い、多くの犯罪を助長してきたことを思うと、主犯格である角田美代子と同等の責任があり、極刑を求めてもおかしくないと思っています。本件一連の犯行は、三枝子被告と頼太郎被告の支えなくしては、決して角田美代子一人ではなし得なかったはずです。

　健太郎被告も、角田美代子からの信頼が厚く、美代子に意見を述べることができる立場にあったのですから、妻と娘を助ける機会はいくらでもありました。にもかかわらず、何もせずに２人を見殺しにしたことに対する責任は重いと思います。

　ただ、私としては、求刑についてはすべて検察官にお任せしており、今は判決を待ちたいと思っています。

　妻と娘は何一つ悪いことをしていないのに、言葉では言えないようなひどい虐待を受けた揚げ句、命をも奪われた無念さを思うと、今後も３名の被告を許すことは決してできません。

　公判では、被告３名とも反省の言葉を述べていました。その自分の言葉に責任をもって、いかなる判決が出ても、これを真摯に受け止め、一生罪を償っていってほしいと思います」

尼崎連続変死公判　三枝子被告ら３人に懲役３０年求刑

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