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尼崎連続変死事件公判

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 尼崎連続変死事件で、2件の殺人罪など七つの罪に問われた角田優太郎被告(28)に対する裁判員裁判の判決が18日、神戸地裁である。裁判員の選任期間は132日で、過去最長。角田美代子元被告=自殺時(64)=らとの共謀が成立するかが大きな争点となる。

 優太郎被告は、2005~11年に死亡した男女5人の事件で起訴され、4事件で起訴内容を争っている。

 弁護側はマンションのベランダ物置で亡くなった仲島茉莉子さん=死亡時(26)=への監禁、殺人罪を含む3事件で「虐待のことはよく知らなかった」などと無罪を主張。沖縄で転落死した角田久芳さん=同(51)=に対する殺人罪と、その保険金をだまし取ったとされる詐欺罪についても「自殺関与罪と詐欺ほう助罪にとどまる」としている。

 また、優太郎被告を診断した精神科医の証言を元に「困難な事態に直面すると、無関心に陥ってしまう心理状態が各事件に影響した」とする。

 これに対し、検察側は「短時間の面談と心理検査のみで診断した精神科医の証言は信用できない」と反論。「日常的に起きている虐待を知らないはずはなく、被告らが美代子元被告に従ったからこそ、一連の犯罪が可能だった」として、懲役25年を求刑している。

 一方、3事件で起訴された仲島康司被告(45)の裁判員裁判の判決も、19日に同地裁である。弁護側は、茉莉子さんに対する監禁、殺人罪など2事件で「犯行を手助けしたほう助罪にとどまる」と主張。検察側は「自己保身から立場の弱い者の虐待に加わった」として、事件全体で懲役20年を求刑している。

2015/3/17
 

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