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尼崎連続変死事件公判

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 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の親族3人の裁判員裁判第23回公判が22日、神戸地裁で開かれた。岡山県の海から遺体で見つかった橋本次郎さん=死亡時(53)=に対する逮捕監禁、殺人、死体遺棄罪の審理があり、元被告の義妹、三枝子被告(62)の被告人質問があった。

 弁護側との主なやりとりは次の通り。

 -次郎さんが監禁中に、「死ぬまで出してもらえないのでは」と考えたことは。

 「ないです」

 -許されると思っていた?

 「許されるというか、それが当然という感じで、あらためて考えなかったです」

 -次郎さん事件の前には、仲島茉莉子さん=死亡時(26)=らも閉じ込められて亡くなった。次郎さんも同じように亡くなるとは考えなかった?

 「考えてなかったです」

 -次郎さんと茉莉子さんは何が違うのか。

 「美代子は普段、次郎さんがかわいいというのがあるから。美代子の気持ちが違うので」

 -元被告は2011年11月に逮捕された。次郎さんの遺体をどうするかについて、あなたたちは元被告なしで話をした。元被告なしで話すのは初めて?

 「はい」

 -どんな気持ちで話をしていた?

 「若い子らが逮捕されるかどか、どうなってしまうかと心配になっていました」

 -若い子らとは誰のこと?

 「(元被告の養子で長男の)健太郎(被告)や、(次男の)優太郎(受刑者)、それから(義理の娘)瑠衣(被告)ちゃん、仲島(康司受刑者)君」

 -(元被告の内縁の夫)鄭頼太郎被告(65)とは、どんな話をした?

 「もし捕まったら、頼太郎さんが1人でかぶってな、という話をしました」

 -若い子らが捕まらないように、と。鄭被告はなんと?

 「『分かってる』と」

 -若い子の中でも、特に守りたい人がいた。

 「やっぱり、健太郎、優太郎、瑠衣ちゃんです。私は何もようせえへんけど、気になってて、優太郎と瑠衣ちゃんには小さい子もいるし、何とか3人で守っていってくれへんかなと思いました」

 -彼らが次郎さんの遺体を岡山の海に捨てに行っている時、どんな気持ちだった?

 「見つからんように、無事帰ってきてほしいと」

 -尼崎のマンションでじっと待っていた?

 「いえ、(次郎さんの遺体が置いてあった)民家に警察が来ていないか、見に行きました」

2015/7/22
 

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