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尼崎連続変死事件公判

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 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義理の娘瑠衣被告(30)の裁判員裁判第17回公判が2日、神戸地裁で開かれた。2005年7月に沖縄の崖から転落死した角田久芳さん=死亡時(51)=に対する殺人、詐欺罪の審理が始まった。

 起訴状などによると、金銭に困った元被告らは、保険金を目当てに、事故死を装って死ぬように迫ったとされる。争点は、久芳さんを、自殺以外選択できない心理状況に陥らせていたかどうか、など。

 検察側は、事故死を恐れて角田家から逃げた久芳さんを捜し、連れ戻した点や、虐待を加えて自殺できないことを責めた点などを重視。「死にたくない久芳さんを追い込んで自殺させた」とした。

 弁護側は「抑圧はあったが、あくまで自由意志の範囲で飛び降りた」と反論。逃げたり助けを求めたりすることもできたとして「飛び降り以外の選択の余地もあった」とし、自殺関与罪の適用を主張した。詐欺罪については、警察に虚偽の説明をした以外の役割はなかったとして、ほう助罪が適当とした。

 ほかに瑠衣被告の被告人質問もあった。

【一問一答】「全員で死んでとお願い」瑠衣被告一問一答

2015/12/2
 

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