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尼崎連続変死事件公判

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角田三枝子、鄭頼太郎、角田健太郎の3被告の起訴内容と各被告の主張
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角田三枝子、鄭頼太郎、角田健太郎の3被告の起訴内容と各被告の主張
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 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の親族3人に対する裁判員裁判の論告求刑公判が31日、神戸地裁であった。検察側は「集団の力を背景に、落ち度のない被害者を虐待し命を奪うことを繰り返した」として、いずれも有期刑の上限の懲役30年を求刑。弁護側は「元被告が圧倒的に主導的役割を果たし、3人は従属的。いずれも懲役10年は超えない」とした。判決は9月16日。

 元被告の義妹角田三枝子被告(62)▽養子で長男角田健太郎被告(33)▽内縁の夫鄭頼太郎被告(65)-の3人。2005~11年の5事件で九つの罪に問われた。

 検察側は「角田家全員の連携で一連の犯行が可能になった」と主張。「量刑は(05年の角田久芳さんに対する)保険金殺人など3件の殺人に着目すべきで、本来は死刑か無期懲役の事案」と指摘。その上で三枝子被告が最初に一連の事件を自供したこと、被告らが元被告に取り込まれた経緯など事件の特殊性も考慮し、「有期刑の上限が相当」とした。

 弁護側は「一連の事件は、元被告がいなければ起こらなかった。元被告を止められなかったことは道義的には責められるべきだが、原則的に刑事罰となる行為には当たらない」と反論した。

 最終意見陳述で、三枝子被告は「ざんげと供養の気持ちを生涯持ち続けたい」と述べた。

 結審後、仲島茉莉子さん=死亡時(26)=の父親で皆吉初代さん=同(59)=の元夫(63)が「命を奪われた2人の無念さを思うと、今後も3被告を許すことはできない」とコメントを出した。

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2015/7/31
 

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