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 阪神・淡路大震災をはじめ、国内外の災害で被災したお年寄りらの支援に取り組んできたNPO法人「阪神高齢者・障害者支援ネットワーク」(神戸市西区)理事長で、看護師の黒田裕子さんが肝臓がんとの闘病を続けており、18日、西宮市の入院先から古里の島根県にある病院に転院した。兵庫県の井戸敏三知事も見送りに駆け付け、長年の功績をたたえて黒田さんに感謝状を手渡した。(上田勇紀、石崎勝伸)

 黒田さんは元宝塚市立病院副総婦長で、阪神・淡路を機に退職。仮設住宅でボランティア活動を始め、災害復興住宅に被災者が移ってからも、時には泊まり込みで寄り添った。トルコや中国・四川、ハイチなど海外の地震被災地でも奔走。東日本大震災の発生後は宮城県気仙沼市の仮設を定期的に訪れ、震災関連死を防ごうと力を尽くしてきた。

 黒田さんは8月中旬に体調が悪化。肝臓がんと診断され、同28日に西宮市の明和病院に入院した。「阪神・淡路から20年を前に、災害からの避難や介護の在り方など提言したいことがいっぱいある。時間が欲しい」と話していた。

 島根大医学部付属病院緩和ケア病棟への転院を決意。黒田さんは、病室を訪ねた井戸知事に「災害時に関連死を防ぐため、がんや人工透析の患者らを受け入れる環境を整えないと」と、か細い声で訴えた。知事は「県が震災20年に合わせてまとめている提言に、病状に応じた福祉避難所の設置を盛り込む」と約束した。

 病院玄関には友人ら約40人が駆け付け、「早く帰ってきてね」と激励した。黒田さんはベッドに横たわったまま車に乗り込み、両手を合わせて感謝の思いを表していた。

2014/9/19

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