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 阪神・淡路大震災を機に、神戸で生まれた災害対応シミュレーションゲーム「クロスロード」に千人で取り組む催し(神戸新聞社など後援)が23日、神戸・ポートアイランドの神戸国際展示場で開かれた。市民有志が来年1月の震災20年を前に初めて企画。東日本大震災の被災地・仙台市や南海トラフ巨大地震に備える高知市など全国10カ所をインターネットや電話で結び、地震や津波に遭遇した際の「どうする?」を同時に考えながら、防災意識を高め合った。(宮本万里子)

 クロスロードは「岐路」や「分かれ道」の意味。阪神・淡路大震災時、厳しい判断を迫られた神戸市職員の体験を基に、京都大学防災研究所の矢守克也教授らが2003年に考案した。設定された状況に「はい」「いいえ」で答えて意見を交わし、対応力を磨く。

 催しは、神戸市民らでつくる「神戸クロスロード研究会」のメンバーらが1年がかりで準備し、矢守教授ら考案者も参加。神戸、仙台、高知のほか、福岡や札幌、新潟などで計約1300人が四つの「問題」に挑戦した。

 〈あなたは市役所職員。大地震で自宅は半壊。出勤に歩いて2、3時間。出勤する?〉

 子どもから高齢者まで約580人が集まった神戸会場では、7、8人のグループごとに実践。「出勤する。責任感」「行かない。地域での救助活動が優先だ」。各グループで意見が飛び交った。

 〈あなたは海辺の小学校教員。地震で屋上に避難中、一部の保護者が迎えに来た。子どもを引き渡す?〉

 「引き渡す。保護者の判断なら何かあっても後悔が少ない」「でも、引き渡して移動中に津波にのまれたら…」。正解はないため、悩みながら議論する場面も見られた。

 小学生と中学生の息子2人と参加した自営業の女性(48)=神戸市須磨区=は「震災を知らない子どもたちが『考える』という方法で防災を学ぶ良い機会になった」と話していた。

2014/12/23

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