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炊き出しの屋台に集まった被災者たちでごった返す南京町広場=1995年1月31日、神戸市中央区
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炊き出しの屋台に集まった被災者たちでごった返す南京町広場=1995年1月31日、神戸市中央区

 1995年1月31日、神戸・南京町で、中国の旧正月を祝う「春節祭」が予定されていた。だが、阪神・淡路大震災が発生し、祭りは炊き出しに変わった。「温かい食べ物で被災者を元気づけよう」との思いだったが、寄せられた感謝で逆に力をもらったという商店主たち。当時の記憶を語り継ごうと、20年後の今月31日、南京町で再び炊き出しを行う。(小川 晶)

 震災では、約100店舗のうち8店が全壊し、半数が半壊や一部損壊の被害を受けた。春節祭は1987年から続く恒例行事だったが、地震から8日後、商店街振興組合は中止を決めた。ただ、プロパンガスが使える店があり、「冷たいものしか食べていない被災者に」と炊き出しを決めた。

 おかゆ、水ギョーザ、豚まん、コロッケ-。南京町広場は、千人を超える被災者らでにぎわった。組合理事長の曹英生さん(58)が振り返る。「積み上げてきたものが崩れ、沈んでいた私たちの気持ちが、炊き出しで変わった。多くの人が感謝し、涙してくれて、『復興の旗振り役に』という気持ちが芽生えた」

 紙コップを食器に使うなどして簡単なメニューで、各店舗が営業を再開していった。中止になった「神戸まつり」の代わりに「神戸五月まつり」を開催するなど、にぎわいを取り戻す努力を続けた。

 あれから20年。節目に合わせ、商店主らは大切にしてきた炊き出しの記憶を、再び市民と分かち合うことにした。人気があったおかゆと水ギョーザを各300食、同じ南京町広場で午後4時から無料で振る舞う。

 「20年前の経験を振り返り、語り合うことで震災の教訓を伝えられれば」と曹さん。神戸、横浜、長崎の三大中華街の代表者によるパネルディスカッションも午後1時から〓月堂ホール(神戸市中央区元町通3)で開く。同組合TEL078・332・2896

 (注)〓は、かぜがまえの中に「百」

2015/1/28

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