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神戸市消防局の職員(中央)から、阪神・淡路大震災当時の状況を聞く学生たち=神戸市長田区若松町10
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神戸市消防局の職員(中央)から、阪神・淡路大震災当時の状況を聞く学生たち=神戸市長田区若松町10

 阪神・淡路大震災時にまだ幼かった大学生らが、19年前の被災状況や復興の過程を学ぶプロジェクトが、神戸市長田区の地域人材支援センターを拠点に進んでいる。「これまで神戸に『復興した街』というイメージはなかった」と参加学生。被災した住民や行政関係者らの話を聞きながら、あらためて震災と向き合っている。(黒川裕生)

 「水が出ず、2キロ先の海からホースで引っ張ってきた」。9月中旬。プロジェクトに参加する約20人は、市消防局職員の案内で震災直後火災に見舞われた長田区を歩いた。家屋の約7割が全半壊した野田北部地区では、今も公園の木に残る焦げ跡や、新たに整備された防火水槽などを見て回った。

 関西大3年の中井大悟さん(20)=同市西区=は「すぐ近くの区でこれだけ違うのか」と衝撃を受けた様子。小中学校時代、授業で阪神・淡路について教わったが、内容はやや表面的だったという。「こうして直接知る機会を得られたので、次の世代にリアルな教訓をつなぎたい」と意気込む。

 篠山市から参加している神戸常盤大短大部3年の植野優香さん(21)も「震災のことは何も知らなかった」。大学は長田区にあるが、街を歩いたことはなく、震災の影響がそこここに見られることに驚かされた。大学では口腔ケアを学んでおり、プロジェクトを通じて避難所などでの適切な対応を考えたいという。

 プロジェクトは、同センターを運営するNPO法人ふたばや同市などでつくる実行委員会が初めて企画。8月から始まり、学生らは被災した商店主やライフラインの復旧に取り組んだ企業、行政の担当者から当時の体験を聞いた。また被災から復興までを定点観測写真で振り返るなど、多様な角度から震災を掘り下げている。

 今後も学習会を重ね、震災20年になる来年1月、それぞれの成果を発表する予定。

2014/10/11

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