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地域の健康教室で笑顔を見せる中原(右から3人目)。この日、初めて準備を手伝い「何だか気分が良くなった」という=西明石南町1
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地域の健康教室で笑顔を見せる中原(右から3人目)。この日、初めて準備を手伝い「何だか気分が良くなった」という=西明石南町1
「ボランソルジャー」用(左)や見守り補佐の「頑張るどー」、要援護者用の「助けてやー」と、それぞれがIDカードを持つ=西明石南町1
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「ボランソルジャー」用(左)や見守り補佐の「頑張るどー」、要援護者用の「助けてやー」と、それぞれがIDカードを持つ=西明石南町1

 2013年3月、「ボランティア・はなぞの」(松本茂子会長)は、自治会や民生委員、医師、介護関係者、学校などを巻き込み、独居高齢者や障害者ら要援護者を支える「防災・助け合いネットワーク」を立ち上げた。

 「ボランソルジャー」と名付けたチームに各分野の32人を任命。要援護者には支援登録をしてもらい、別に、日常的に見守りを補佐するグループもつくった。それぞれIDカードを配り、非常時には関係機関に連絡する。

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 西明石南町のアパート2階に一人で暮らす中原マチ子(81)は昨夏、支援登録をした。

 中原は20年前の震災で自宅アパートが全壊。九州の実家にいて難を逃れたが、2カ月近く、松本がいた望海中の避難所で暮らした。

 自力で生活再建しようと仮設住宅に入らず、今のアパートを借りた。だが5年後、病気で倒れて生死をさまよった。「今同じことが起きたら…」。何度も自宅に来て体を気遣ってくれる松本やボランソルジャー武内功(78)の熱意に折れた。

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 「だんらん・あったか訪問」対象者138人のうち、現在支援登録者は15人。毎月ボランソルジャーらが会議を開き、最近の状態や登録状況を点検する。

 中学校区ごとに設けられた「望海在宅介護支援センター」所属の支援員2人が担当する要援護者は約6千人。センター長の永坂美晴(54)は「支援員だけですべて見守るのは無理。でも花園のように1人数十人なら目が届くかもしれない」と話す。

 昨夏にはこんな事例も。「80代のおばあちゃんがおかしい」とボランソルジャーから電話があった。「先月は立っていたのに、座ったままで息切れしている」。女性は緊急入院し、命を取り留めた。

 一方、中原のような見守られる側も、誰かの話し相手や手助けができるようになれば、生きがいにつながる。

 「うちらはお節介の集まり」と松本は笑う。その力が地域を支えていると肌で感じている。(敬称略)

(広畑千春)

〈阪神・淡路大震災データ〉

 震災発生とともに明石市内各地で断水が発生し、当日夕方の断水率は70%(7万8千戸)だった。断水率は19日に36%(4万戸)になるなど徐々に減り、31日にはほぼゼロになった。給水は約30カ所で行われた。

2015/1/10

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