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北畠健三さん(左)のカメラに笑顔を見せる親子=17日、神戸市長田区大塚町1
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北畠健三さん(左)のカメラに笑顔を見せる親子=17日、神戸市長田区大塚町1

 復興途上にある東日本大震災の被災地へ、阪神・淡路大震災を経験した人たちの笑顔の写真を届けようと、写真家北畠健三さん(66)=神戸市東灘区=らがこのほど、仲間と続ける写真展「KOBE*HEART」の特別企画として「ライブ写真館」を開いた。被写体となったのは親子連れや夫婦ら約90組で、写真は3月下旬から仙台市内で展示される。(長嶺麻子)

 ライブ写真館は今月17日、神戸市長田区の長田神社前商店街振興組合の協力で開いた。

 「わあ、すてきな笑顔」「奥さんの肩に手を回してみて」。照明や反射板を前に肩に力が入りがちな人たちに北畠さんと仲間の写真家4人が、緊張をほぐそうと目を細めながら声をかける。

 妻の陽子さん(63)に誘われてやって来た横田和義さん(71)=同区=は「年寄りはカメラ向けられることがないからなあ。夫婦でなんて久しぶりや」と笑顔。横田さんの自宅は震災で全壊した。再建した家のローンは子ども3人の教育費をやりくりしながら数年前に完済。「東北の人は今、すごくしんどいはず。でもいつか自然な笑顔になる日が来ると感じてくれれば」

 東日本大震災から半年後、北畠さんらは宮城県石巻市の石巻赤十字病院でライブ写真館を開いた。津波で写真を失った人は少なくなく、「笑顔で新しい思い出を」と撮影し、その場でプリントを贈ると喜ばれた。北畠さんらは以降、計4回で千組以上を撮影した。

 神戸での本格的なライブ写真館は初めて。北畠さんは20年前、自らも被災しながら、笑顔の写真を求め長田区を歩き回った縁で親しくしている同商店街振興組合の協力を得た。北畠さんは「東北は少しずつ歩み始めているが、まだ先は遠い。神戸の経験も伝え、長い視点で支えていきたい」と話している。

 3月27日~4月1日、せんだいメディアテーク(仙台市青葉区)で展示。ライブ写真館も予定している。

2015/1/23

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