連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

記事特集

  • 印刷

 阪神・淡路大震災をきっかけに神戸市灘区にできた防災公園「六甲風の郷(さと)公園」に感銘を受けたトルコの消防職員が、同公園をモデルにした防災公園を母国に造ろうとしている。トルコも15年前に大地震が起きるなど日本と同じ地震多発国。災害に強いまちづくりの一環として、2015年夏の完成を目指す。(藤村有希子)

 トルコ最大の都市、イスタンブール市の消防局に勤めるファティ・ビリギンさん(30)。研究開発部門でエンジニアとして活動している。

 同国では1999年8月、北西部で大地震が起き、約1万7千人が犠牲になった。ビリギンさんは、被災地の復興を学ぶため13年1月、国際協力機構(JICA)の研修員として神戸市を訪れ、灘区のJR六甲道駅北地区を視察した。

 同地区は震災で全家屋の7割に当たる約680棟が全半壊・全焼し、火災で約3ヘクタールが燃えた。その後、復興土地区画整理事業が進み、市営住宅や集会所、風の郷公園ができた。

 同公園は広さ約0・8ヘクタール。耐震性の防火水槽を備え、非常時は座面をとってトイレやかまどとして使えるベンチ、防災用具庫などがある。神戸の被災地では一般的な防災公園だが、ビリギンさんは大火から復興した美しいたたずまいが強く印象に残ったという。

 「こんな公園があれば、災害が起きても被害をいくらか食い止められる。トルコの消防職員として何かしなければ、と感じた」

 帰国後に行政へ働きかけ、イスタンブール市にある1ヘクタールの公園に、同様の防火水槽やベンチなどを整えることになった。トルコでは数少ない本格的な防災公園だ。ビリギンさんが設計し、近く着工。15年7月ごろに完成する計画だ。

 公園造りに向けた情報収集のため、12月に再び来神したビリギンさんは「イスタンブールが神戸のように災害に強く、安全な都市になれば。公園完成後も、管理運営やコミュニティーづくりを進めたい」と意欲を見せた。

2014/12/31

天気(10月27日)

  • 21℃
  • 13℃
  • 0%

  • 21℃
  • 7℃
  • 0%

  • 22℃
  • 11℃
  • 0%

  • 23℃
  • 9℃
  • 0%

お知らせ