連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

記事特集

  • 印刷
拡大

 阪神・淡路大震災をはじめ、国内外の災害で被災した高齢者らの支援を続けてきたNPO法人「阪神高齢者・障害者支援ネットワーク」(神戸市西区)理事長で、看護師の黒田裕子(くろだ・ひろこ)さんが24日午前0時27分、肝臓がんのため島根県内の病院で死去した。73歳。島根県斐川町(現出雲市)出身。自宅は宝塚市。葬儀・告別式は家族、親族のみで行う。後日、お別れの会を開く予定。

 看護師として終末期医療や在宅看護に取り組み、宝塚市立病院副総婦長を経て同市老人保健施設設立準備室事業主幹を務めていた1995年、阪神・淡路大震災の発生を機に退職。神戸市西区の仮設住宅を拠点にボランティア活動を始め、被災者の要望を聞きサービスにつなぐ訪問や入浴介助、医療相談、住民が集う「ふれあい喫茶」運営などに取り組んだ。医師らと共に同ネットワークを設立し、2004年の法人化後に理事長に就いた。

 被災者が災害復興住宅に移ってからも、時には泊まり込みで見守り続けた。04年の新潟県中越地震や台風23号など国内のほか、トルコやスマトラ沖、中国・四川、ハイチなど海外の地震被災地でも奔走。東日本大震災の発生後は宮城県気仙沼市の仮設住宅を定期的に訪れ、震災関連死を防ごうと尽力した。被災者一人一人の暮らしに目を向け、寄り添う姿勢は一貫していた。

 NPO法人「災害看護支援機構」「しみん基金・KOBE」の各理事長、「日本ホスピス・在宅ケア研究会」副理事長、宝塚市の政策アドバイザーなどを兼務。内閣府の災害時要援護者の避難対策に関する検討会、兵庫県の復興10年委員会健康福祉部会の各委員も務めた。各地の看護大学や看護専門学校で災害看護などの講義も担当。12年には本紙「随想」を執筆した。

 1997年神戸新聞社会賞、2005年井植文化賞、08年防災功労者防災担当大臣表彰、11年兵庫県社会賞を受けるなどした。

2014/9/24

天気(9月27日)

  • 27℃
  • 21℃
  • 20%

  • 23℃
  • 19℃
  • 60%

  • 26℃
  • 21℃
  • 10%

  • 26℃
  • 21℃
  • 30%

お知らせ