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「被災者にとって震災が忘れ去られるのが寂しい」と語る大野俊三さん=神戸市中央区下山手通5(撮影・峰大二郎)
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「被災者にとって震災が忘れ去られるのが寂しい」と語る大野俊三さん=神戸市中央区下山手通5(撮影・峰大二郎)

 グラミー賞に2度輝いた米国在住のトランペッターで、東日本大震災の被災地で演奏活動を続ける大野俊三さん(65)が22日、神戸を訪れた。奏者として致命的な交通事故やがんを乗り越え、被災者の心に寄り添う大野さん。阪神・淡路大震災から20年を前に「兵庫の被災地でもできることがあれば協力したい」と演奏などの支援を申し出る。

 大野さんは岐阜県出身。1974年に渡米し、米ジャズ界の巨匠アート・ブレイキー氏らと共演。80年代に2度、グラミー賞を受賞した。今春、世界最大級の国際作曲コンペティションで日本人初の最優秀賞を獲得。ジャズ部門から同賞に輝いたのも初めてだった。

 大野さんはかつて交通事故で唇を切り、前歯を折ったほか、へんとうがんで唾液腺と神経を除去する手術を受けた経験を持つ。

 東北の支援を続ける大野さんは「全てが破壊された中で希望を持って生活するのは大変なこと。自分も死に直面したのでよく分かる」と話す。宮城県気仙沼市や岩手県陸前高田市などの学校、避難所、仮設住宅でコンサートを開き、地元バンドと交流してきた。

 兵庫県にはライブで神戸や姫路などをたびたび訪れる。阪神・淡路から20年。神戸の整備された街並みを見て「人間って強いなと思う。ただ、震災を知らない人が増え、語り継いでいくことも大切」と語る。

 22日は、阪神・淡路の被災者への思いを伝えるため、井戸敏三県知事らを表敬訪問した。(藤村有希子)

2014/9/22

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