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ハートに刻んだ石の作品を並べる彫刻家冨長敦也さん=神戸市長田区
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ハートに刻んだ石の作品を並べる彫刻家冨長敦也さん=神戸市長田区
ガレキの中に育った木などで震災20年の時を表現した作品「空をつむぐ、間をつむぐ」=神戸市長田区
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ガレキの中に育った木などで震災20年の時を表現した作品「空をつむぐ、間をつむぐ」=神戸市長田区

 阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けた神戸市長田区、JR新長田駅南側のエリアを舞台にした現代美術のイベント「震災20年 新長田アートプロジェクト」が、再開発ビルのアスタくにづか1・3・5番館で開かれている。「龍野アートプロジェクト」(たつの市)など兵庫県内6地域の芸術祭が連携。それぞれが推薦する美術家たちが、ビル内の空き店舗などを活用し、インスタレーション(空間芸術)や彫刻を制作・展示する。(堀井正純)

 今秋、神戸市内で開催される芸術祭「神戸ビエンナーレ」の事前イベントで、地域活性化なども目的に企画された。このほか、「西宮船坂(ふなさか)ビエンナーレ」(西宮市)▽「あさご芸術の森アートフェスティバル」(朝来市)▽「木彫フォークアートおおや」(養父市)▽「丹波篠山・まちなみアートフェスティバル」(篠山市)-が参加する。

 「あさご-」推薦の彫刻家冨長敦也(とみながあつや)さん(53)=大阪市豊中市在住=は、震災20年に合わせ、ハートの形に削った石の彫刻20個を床に展示した。世界各地で続ける、ハート形の石彫を市民らと共同制作する「ラブストーンプロジェクト」の一環。会期中、紙やすりを手に石を磨くワークショップを開き、子どもも大人も震災当時に思いをはせる。

 冨長さんは東日本大震災後、東北の被災地を訪ね、人も自然の一部と実感したという。「山の石が川の流れで丸くなるように、僕たちが“川”になって石を磨く。自分も自然の一部だと体感して」と訴える。

 「西宮船坂-」推薦の柴辻健吾さん(32)=千葉県在住=ら3人は、空間全体を作品にしたインスタレーション「空をつむぐ、間をつむぐ」を制作。立体アートや写真を重層的に組み合わせ、「船坂」と「新長田」、「20年前」と「現在」とを一つの空間につなぎ合わせた。

 床に配された立体アートは、ガレキの中に育つモチノキの若木で「再生」をイメージさせる。壁面を飾るのは、震災直後のJR新長田駅周辺の空撮写真。街を覆う、火災による白煙が「あの日」を思い起こさせる。ガラス面には、鉄人28号像など地域の「今」を捉えた風景写真がずらり並ぶ。「モチノキの花言葉は時の流れ。20年の流れを感じ、考えてほしい」と柴辻さんは説明する。

 ほかに、明滅する約400個の発光ダイオードの光を、のぞき穴から万華鏡のように鑑賞する作品▽人を題材にしたぬくもりある木彫作品-などが出品されている。

 2月11日まで。会期中無休。午前11時~午後5時。無料。インフォメーションTEL080・5761・7806

2015/1/11

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