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学生とともに斉木久美子さん(左)らと話をする神戸学院大の伊藤亜都子教授(左から2人目)=神戸市灘区備後町5
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学生とともに斉木久美子さん(左)らと話をする神戸学院大の伊藤亜都子教授(左から2人目)=神戸市灘区備後町5

 阪神・淡路大震災当時、神戸大学の大学院生で、神戸市灘区の六甲道駅南地区の再開発を見守り続けてきた伊藤亜都子さん(42)が、震災20年を迎える本年度、神戸学院大教授として神戸に戻った。「次の世代にもこの街の歩みと人々の思いを伝えたい」と、六甲道に学生を連れ出し、街を調査。学生らは5日、研究成果を住民に発表し、交流した。(高田康夫)

 「なぜ行政と住民の願いがずれるのか」。伊藤さんはそうした疑問からまちづくり協議会に参加。地区内の桜口5まち協では、124回の会合のほとんどに出席した。家が残った住民と仮設住宅に暮らす住民たちが大規模な再開発に複雑な思いを抱えながらも、会合を重ねることで合意形成を進めた過程を博士論文にまとめた。同まち協が解散した2002年、伊藤さんは群馬県の高崎経済大へ赴任した。

 本年度、神戸に戻った伊藤さんの下で学ぶ神戸学院大防災・社会貢献ユニットの学生約20人は、街歩きや住民インタビューから街の変化を学び、子育て世帯への調査も実施。防火水槽や簡易トイレなどの位置を記した防災マップも作った。

 5日の発表会で、学生は、若い住民が防災設備を知らないことに触れ、「地域の特性を知り、災害に備えるべき」と提言。地域住民にもマップが配布されることになった。同まち協副会長だった斉木久美子さん(85)は「どこでも想定外のことが起きる。得た知識から自分が活用できるものを持っておいて」と学生に呼び掛けた。

 伊藤さんは「再開発の成功事例として取り上げられるが、すべてうまくいったわけではない。元気な住民が多いうちに、行政などの報告書では分からない部分を知ってほしい」と学生たちに期待した。

2015/1/6

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