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被災地同士つながろう 神戸の商店街、宮城を支援

2014/10/16 11:30

 来年の阪神・淡路大震災から20年に向け、人や地域のつながりの大切さをあらためて胸に刻もうと、神戸市長田区の大正筋商店街が「手をつなごう」と銘打ったプロジェクトを企画し、18、19日に第1弾のキックオフイベントを開く。(宮本万里子)

 プロジェクトは、阪神・淡路の被災地・長田の魅力発信と、東日本大震災で大きな津波被害を受けた宮城県南三陸町の商店街の支援を掲げ、来年3月まで展開する。

 大正筋商店街で茶販売店を営む伊東正和さん(65)らが発案。伊東さんらは2002年に長田であった全国商店街サミットが縁で、南三陸町の商店主らと交流を始めた。

 阪神・淡路で同商店街は店舗など約9割が全焼。本格的な再出発まで約10年かかった。

 復興の道のりの厳しさを知る伊東さんらは、11年の東日本大震災後、南三陸町を支援。特産物を神戸で販売したり、募金や屋外灯を送ったりしてきた。

 プロジェクトを通じて「長田の頑張りと、南三陸町への継続的な支援を考えたい」と伊東さん。来年1月17日に南三陸町の商店主らを長田に招き、東日本大震災が起きた3月11日には、募金などを南三陸町に届ける予定。

 10月18、19日は同商店街にレッドカーペットを敷き、仮装した人々が集うハロウィーンパーティー(18日午前11時)、同商店街初の人前挙式(19日午前11時)などを繰り広げる。両日とも南三陸町のブースを設け、特産の海産物を販売。津波に襲われた町の写真を展示し、募金箱も置く。

 神戸デザインクリエイティブTEL078・747・0716

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