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カンボジアの子どもにサッカーを指導する木場昌雄さん(右から3人目)。その熱意をスリランカへも届ける(JDFA提供)
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カンボジアの子どもにサッカーを指導する木場昌雄さん(右から3人目)。その熱意をスリランカへも届ける(JDFA提供)

 阪神・淡路大震災を故郷の淡路島で経験した元Jリーガー、木場昌雄さん(40)=大阪市=が21~29日、22万人以上の死者・行方不明者を出したインド洋大津波(2004年)の被災国スリランカで支援活動に取り組む。住民らに体験を語るほか、子ども向けのサッカー教室を開催。「阪神・淡路の際、十分に役に立てなかった」との思いを抱き20年。傷ついた異国でボールを追う楽しさを伝える。(佐藤健介)

 あの日、成人式出席のために帰郷していた西淡町(現・南あわじ市)の実家で、激しい揺れに襲われた。ひび割れた道路、崩れた家々…。島の風景は一変した。所属先のガンバ大阪へ戻る車中では倒壊した阪神高速も目にした。現実とは思えない被害に、何か手助けしたいと思った。

 同町の御原中学校(現・西淡中)から滝川第二高校(神戸市)を経て、プロ入りして3年目。主力の座を確保できるかどうかの正念場で、毛布などを選手で買い集める以外に目立った支援はできなかった。その後、兵庫県出身のJリーガーらによる慈善試合に参加したが、「スポーツ選手が息長く関わることはできないのか」との思いがくすぶり続けた。

 チームで主将を務めるなどキャリアを積み、引退後の11年に東南アジアの選手の底上げを目指す一般社団法人「ジャパン ドリーム フットボール アソシエーション(JDFA)」=大阪市=を設立。14年から、淡路島出身のサッカー選手らが故郷の子どもを育成する事業に携わるなど、活動の場を広げてきた。

 そんな中、国際協力機構(JICA)がインド洋大津波10年の節目に、スリランカ支援プログラムを企画。阪神・淡路を知り、東南アジアで活動実績がある木場さんに声が掛かった。現地では数カ所でサッカー教室を開き、自らの経験も語る予定だ。

 東日本大震災も含め災害の記憶が薄れつつあると感じる。「一過性ではいけない。サッカーを通じ、腹をくくってできることは何か。スリランカの現状を学びながら掘り下げたい」と話している。

2015/1/15
 

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