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「地すべり資料館」新装 西宮で記念式典

2015/01/18 10:15

 阪神・淡路大震災の土砂災害で34人が犠牲になった兵庫県西宮市仁川百合野地区にある「地すべり資料館」が開館以来初めて改装され、17日、オープンした。住民や遺族らが記念行事に出席。「これからも被害を風化させないよう、多くの人に訪れてほしい」と語った。

 同地区では約100メートル四方の斜面が深さ約15メートルにわたって崩れ、家屋13戸が押しつぶされた。同館は地域の被害やその後の対策工事などを伝えるため、兵庫県が1997年に設置。今回は土砂災害の仕組みや兆候、備え方を紹介する映像や模型などが新設された。

 姉夫婦とめいを亡くした高橋恒憲さん(66)=大阪府箕面市=は「3人の無念を胸に前向きに生きていかないと」と話し、備えの大切さを強調した。

 同級生を亡くした大阪府阪南市の宮本陽代さん(42)は家族で来館。「同級生の告別式以来。子どもたちにも伝えたくて」と展示に見入っていた。(松本寿美子)

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