教育

理科の散歩道

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イラスト 姫路市立山陽中学校3年 西温加
イラスト 姫路市立山陽中学校3年 西温加

 子どもの頃、水中の魚を岸辺から銛(もり)で突くのですが、うまく当たりませんでした。年上の人から「水中に見えている魚より少し手前を狙え」と聞いて、やってみるとうまくいきましたが、その理由は分かりませんでした。

 その答えがアオサギという鳥の体にありました。鳥類の目は、外敵から身を守るため側面にあります。そのため、視野は360度と広いのですが、立体的に見ることは困難で、餌を捕るのに支障が生じます。鳥類の多くは、目から前後方向に延びる線状の模様である過眼線を持っています。この過眼線が立体視が困難という欠点を補っているようなのです。鳥の目からくちばしの方へこの線をたどっていくと、ちょうどくちばしの先端で交わります。ここに獲物を位置させることで捕らえられるのです。くちばしが長い種類や反った種類の鳥もいますが、過眼線の延長上にくちばしの先があるのは共通しています。

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2019/4/14
 

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