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理科の散歩道

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イラスト 香寺高校2年 市原 心
イラスト 香寺高校2年 市原 心

 腸内細菌という言葉を最近よく耳にします。腸内細菌は善玉菌や悪玉菌に分類され、善玉菌の代表が乳酸菌やビフィズス菌です。

 乳酸菌はブドウ糖を分解して乳酸をつくる細菌で、ヨーグルト、味噌(みそ)、漬物などをつくるときに使われています。少し酸素がある状態でも生育でき、人間の小腸でも生息しています。さて、細菌の中には、酸素がない状態でも生きていけるものがあり、最も有名なものが酵母です。酵母はブドウ糖を分解してエタノールをつくる細菌でお酒造りの主人公です。しかし、お酒やワインをつくる過程に乳酸菌が混入すると乳酸ができ、酸っぱくなり商品にはなりません。お酒造りには、乳酸菌は悪い菌ということになります。ビフィズス菌は、ブドウ糖などの糖類を分解して乳酸や酢酸をつくる細菌で、酸素がある状態では生息できませんので、腸の中でも主として人間の大腸で生息しています。これらの腸内細菌の数は、38兆から100兆個とも言われています。

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2023/5/12
 

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