教育

理科の散歩道

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 今年は21世紀に入り15年目、この「理科の散歩道」の連載(れんさい)も15年目です。これらにちなみ、「15」に関わる自然科学系(けい)の話をいくつか紹介(しょうかい)します。

 まずは「十五夜」。広辞苑(こうじえん)では「旧暦(きゅうれき)の毎月十五日の夜」と「旧暦八月十五日の夜」の二つの意味が出ています。「十五夜=満月」と思うことが多いのですが、必ずしも一致(いっち)しません。

 満月とは、月が太陽と正反対方向の位置にある場合をいいます。ちなみに、あさって2月3日の節分の日は旧暦12月15日となり、十五夜となります。天文学的な満月の瞬間を含む日は翌4日です。

 また、月の満ち欠けの様子を表す数値として、月齢(げつれい)があります。直前の新月の瞬間(しゅんかん)を“0”とし、経過日数を数値(すうち)で表したものです。理科年表には、その日の正午の月齢が書かれています。満月の月齢は13・8から15・8くらいの間になります。

 次は「魔方陣(まほうじん)」です。魔方陣とは、3×3とか、4×4とかの正方形の方陣に、1から方陣のマスの総数までの数字を全て一つずつを使って入れ、縦(たて)・横・斜(なな)めの全てについて、その列の数字の合計が同じになるもののことです。三方陣、つまり3×3の魔方陣に1から9までの数を入れる場合、対称形(たいしょうけい)を除(のぞ)けば、答えはイラストのように一つしか存在(そんざい)せず、合計は15です。

 最後に簡単(かんたん)な四則の計算です。1から5までを足してみましょう。1+2+3+4+5=15となりますね。では、1、1を2倍した2、さらに2倍した4、さらに2倍にした8の合計はどうなりますか。1と1×2と1×2×2と1×2×2×2を足すと15です。

 一つの数に関わることを調べてみると結構おもしろいです。他の数についても調べてみませんか。

(神戸常盤大学 栗岡誠司)

2015/2/1
 

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