教育

理科の散歩道

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イラスト SHIHO
イラスト SHIHO

 私が文部科学省の事業で派遣されているマレーシアには、大きさが日本とは異なる動物がすんでいます。このうちマレーグマは、兵庫、鳥取県境の氷ノ山山系などにすむツキノワグマより小型のクマです。また、北極地方にはホッキョクグマという巨大なクマがすんでいます。生物の大きさと気温との間には関係がありそうですね。

 寒い地方では、体温を維持するために体の表面からの放熱を極力減らさなければなりません。放熱量は体の表面積に比例し、発熱量は体重に比例します。一方、表面積は体の大きさの2乗に比例し、体重は3乗に比例します。体が大きいほど体重に対する表面積の割合が小さくなり、体温を維持するのに有利になるのです。これをベルクマンの法則といい、哺乳類など体温を一定に保つ能力のある恒温動物はこの法則に従います。

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2019/1/13
 

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