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理科の散歩道

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イラスト 西宮香風高校1年 宮下悠斗
イラスト 西宮香風高校1年 宮下悠斗

 樹齢が何百年という大木が長い年月の間、強い風雨にも耐えてこられたのは、木材に30%前後含まれるリグニンの働きにあります。

 木材は、主に紙の原料になっているセルロース、ヘミセルロース、そしてリグニンからできています。リグニンはポリフェノールの一つに分類される高分子化合物で、植物の細胞を結合させ、強度を増加させる働きをします。木材から紙を作る過程では、リグニンが多く含まれると紙に色が付きやすくなるため、製紙工程で取り除かれます。今まで分子構造も複雑で均一ではなく、工業素材としては使い道がない物質と言われてきました。しかし、植物からリグニンを効率よく抽出できる方法が開発され、今は石油由来のプラスチックに代わる新素材としての可能性が注目されています。

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2023/5/26
 

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