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訓練開始と同時に買い物かごを頭にかぶる食料品売り場の従業員ら=15日午前、神戸市中央区雲井通6、ダイエー三宮駅前店(撮影・宮路博志)
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訓練開始と同時に買い物かごを頭にかぶる食料品売り場の従業員ら=15日午前、神戸市中央区雲井通6、ダイエー三宮駅前店(撮影・宮路博志)
机の下に潜り込むAKB48の柏木由紀さん(右から3人目)や久元喜造市長=神戸市役所(撮影・峰大二郎)
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机の下に潜り込むAKB48の柏木由紀さん(右から3人目)や久元喜造市長=神戸市役所(撮影・峰大二郎)

 阪神・淡路大震災から20年になるのを前に、神戸市は15日、大地震発生を想定した「シェイクアウト訓練」を市内全域で初めて行った。職場や自宅、外出先などさまざまな場所にいる人が自発的に参加するもので、緊急速報メールを受信した市民らは、それぞれの場所で身を守る行動を取った。市によると、参加者は約34万6千人に上り、市町単位では過去最大規模という。

 シェイクアウトは「地震をやっつけろ」という意味の造語。米国で2008年に生まれ、「姿勢を低く、頭を守り、じっとする」を合言葉に、地震発生時の行動を各自がイメージする。同市では震災を経験した人が減っているため、記憶の風化を防ぎ、防災意識を高めようと実施した。

 兵庫県瀬戸内海沿岸部に大津波警報が発表されたという想定。午前10時、参加者に携帯電話のメールや防災行政無線で訓練開始を知らせ、事前登録者以外にも市内にいる人に対し、避難を呼び掛けるメールが送られた。

 ダイエー三宮駅前店(同市中央区)では従業員約50人が参加。棚からビンや缶詰などが飛んでくるのに備え、買い物かごをかぶって一斉にしゃがんだ。

 当時住んでいた同市垂水区の自宅が半壊した鮮魚売り場の責任者久保博樹さん(35)は「訓練を通じて当時を思い出し、あらためて備えることは大事だと感じた」と話した。

 神戸市役所での訓練には、若者への啓発のため市が招いたAKB48などのアイドルグループも参加。横山由依さん(22)や柏木由紀さん(23)、兵庫県出身の山田菜々美さん(15)ら6人が臨んだ。

 表敬訪問で「焦らず行動できるようにしたい」と話した6人は、地震発生を知らせる庁内放送が流れると、久元喜造市長とともに机の下にもぐり、後頭部を手で守っていた。

 同時刻には明石市でも訓練があり、約3万人が参加した。(田中陽一、高田康夫、黒川裕生)

2015/1/15
 

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