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山口組分裂騒動

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山口組から離脱する動きを見せている山健組の本部事務所=27日午後、神戸市中央区花隈町
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山口組から離脱する動きを見せている山健組の本部事務所=27日午後、神戸市中央区花隈町

 国内最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)傘下の複数の2次団体が組織運営の対立から組を離脱し、近く新組織を結成する可能性のあることが27日、捜査関係者への取材で分かった。新組織には「直参」と呼ばれる直系組長72人のうち、最大規模の山健組(神戸市中央区)組長を含む十数人が加わるとの見方が広がっている。警察当局は対立抗争が起きないか警戒を強めている。

 関係者によると、ほかに新組織に合流するとの情報があるのは、先代の5代目組長体制で直系組長に昇格したメンバーが多く、山健組に近い関西の組織が目立つという。ただ、真偽不明の情報が錯綜(さくそう)しているため、警察当局も正確な状況はつかみきれておらず、確認作業を急いでいる。

 一方、山口組総本部では27日朝から、執行部の直系組長による緊急の会合が開かれたが、山健組組長らは欠席したとみられる。会合では離脱情報のある組長に対し、組織を永久追放する「絶縁」などの制裁処分が決められたとの見方が強いが、詳しい内容は明らかになっていない。

 捜査関係者によると、山口組では現在の6代目・篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体である弘道会(名古屋市)を中心とした組織運営に対し、5代目の出身母体である山健組側が不満を募らせていたとされ、分裂騒動の背景になったとみられる。

 警察庁によると、山口組の全構成員は約1万人。うち2千人を山健組が占めている。

2015/8/27

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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