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山口組分裂騒動

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山口組の分裂騒動への懸念が示された暴力団追放大会=神戸市中央区、県民会館
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山口組の分裂騒動への懸念が示された暴力団追放大会=神戸市中央区、県民会館

 国内最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)の分裂騒動を受けて、地域住民も警戒を強めている。2日には暴力団追放の会合が神戸市内の2カ所で開かれ、警察が現状を説明。同市内の小中学校でも見守りの強化などの対応を取り始めている。

 離脱派の組事務所のある同市中央区では暴力団追放大会が開かれ、約300人が参加。田上勝清区長は「区民に不安と恐怖を与えている」と懸念を示した。兵庫県警暴力団対策課の後藤直樹警部は「事務所へ車や人の出入りが激しくなれば、警察に相談してほしい」と呼び掛けた。

 また、県内の建設業者約700社でつくる「県建設業暴力追放協議会(建暴協)」神戸支部も研修会を開催。県警幹部が「抗争には先立つ金が必要になる。つけ込まれないよう一層気をつけてほしい」と訴えた。

 同支部の岡榮治支部長は「新たな動きでこれまで以上に懸念はあるが、従来どおり毅然(きぜん)とした対応を取りたい」と話した。

 また、神戸市教育委員会は先月31日付で、子どもたちの安全確保を求める通知を市立幼稚園、小中高校などに出した。生田署からの依頼で、通学路を変更したり、登下校時に教職員が巡回したりするよう求めている。

 組事務所が近くにある同市内の中学校では、1日の始業式で校長が生徒に「夜間の出歩きなどは注意を」と呼び掛けた。

 市教委の担当者は「地域によっては集団で登下校したりする措置も考えられる。安全に通える環境をつくってほしい」と話している。

2015/9/2

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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