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山口組分裂騒動

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 神戸市長田区の路上で暴力団任侠(にんきょう)山口組の男性組員が射殺された事件について、兵庫県警は指定暴力団神戸山口組が仕掛けたと断定した。県公安委員会は今後、神戸山口組が任侠山口組を再び襲撃したり、任侠山口組側が報復したりすると、暴力団対策法に基づき、双方の事務所に使用制限などをかける。

 神戸山口組は2015年8月に指定暴力団山口組から分裂。警察庁が分裂と認定後、指定暴力団に指定するまで約8カ月かかり、規制対象から外れた空白期間が問題となった。

 一方、任侠山口組は今年4月に神戸山口組から離脱を表明したが、警察庁は「神戸山口組の内紛状態」との見方を崩していない。このため、任侠山口組は現在も神戸山口組の一部と捉えられ、県警は今回のケースは内部抗争事件とみており、双方ともに暴対法に基づく指定暴力団の規制対象になるとしている。

 暴対法は、内部紛争を含む対立抗争で凶器を使用した暴力行為が人の生命、身体に重大な危害を加える恐れがある場合、事務所に集まらないようにするなどの使用制限命令を出せると規定。ただし、発令には複数回の事件で危険性を見極める必要がある。

 衝突が続けば、県公安委員会が事務所の使用制限だけでなく、神戸山口組を「特定抗争指定暴力団」にも指定できる。組員らが活動する地域を抗争の「警戒区域」と定めた上で、おおむね5人以上の組員が集まるだけで逮捕できる。

2017/9/13

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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