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山口組分裂騒動

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 指定暴力団神戸山口組から離脱し、昨年4月に結成を表明した新組織「任侠(にんきょう)山口組」について、国家公安委員会は15日、暴力団対策法に基づく指定暴力団の要件に合致していることを確認した。今後、兵庫県公安委員会が指定の手続きを進め、月内にも官報に公示されて正式に効力が発生する。

 指定暴力団となった後は、暴対法に基づき、構成員が威力を示して用心棒代やあいさつ料を要求することを規制できるほか、対立抗争時には暴力団事務所に使用制限を課すことができる。

 指定に必要な要件は、威力を使って金銭の獲得活動をしている、幹部や全体に占める犯罪経歴保有者が一定の割合を超えている、代表者をトップとする階層的な構成-となっている。

 警察庁によると、任侠山口組の本拠地は尼崎市。2月1日現在、構成員は約460人に上り、勢力は1都1道2府12県に及んでいる。任侠山口組の指定により、全国の指定暴力団は23団体となる。

 昨年9月には神戸市で、任侠山口組の織田絆誠代表が乗った車列が襲撃され、関係者1人が射殺される事件が発生。警察庁によると、今年3月14日時点では、任侠山口組と神戸山口組の傘下組織などが関係する事件は8件起きている。今後も対立が激化する恐れもあるほか、山口組との関係も含めて兵庫県警などが警戒を強めている。

2018/3/15

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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