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山口組分裂騒動

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銃撃事件があった建物に入る兵庫県警の捜査員たち=22日午前、神戸市中央区熊内町9
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銃撃事件があった建物に入る兵庫県警の捜査員たち=22日午前、神戸市中央区熊内町9

 神戸市中央区にある指定暴力団山口組(神戸市灘区)の最大勢力「弘道会」(名古屋市)の拠点建物前で、同会関係者とみられる男性が撃たれて重傷を負った事件で、発砲した容疑者が男性の後をつけ、銃撃のタイミングを計っていたとみられることが22日、捜査関係者への取材で分かった。現場付近の防犯カメラに一連の様子が写っていたという。

 兵庫県警葺合署捜査本部によると、事件は21日午後6時15分ごろ発生。買い物から帰ってきた男性が車を止めた後、バイクに乗ったままの容疑者に拳銃のようなもので数発撃たれ、腹などに重傷を負った。容疑者はスクータータイプのバイクに乗り、白っぽいフルフェースのヘルメットをかぶっていたという。

 捜査関係者によると、付近の防犯カメラには、男性が建物前で車を止めて別の人物を降ろした後、北側でUターンして建物前に駐車する様子が写っていた。一方、バイクは車の後方から近づいて1度追い抜き、車が転回した後に再び戻ってきた上、車の真横から運転席に向かって数発発射したという。

 今年4月には、山口組と対立する指定暴力団神戸山口組の中核団体「山健組」の最高幹部が、神戸市内の路上で山口組系組員に刺される事件が発生。捜査本部は抗争事件の可能性もあるとみている。県警は県内全域の暴力団関連施設周辺で警戒を強化している。

2019/8/22

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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