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山口組分裂騒動

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路上に散乱した乗用車の部品などを拾い集める警察官ら=5日午後1時55分、神戸市中央区割塚通6
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路上に散乱した乗用車の部品などを拾い集める警察官ら=5日午後1時55分、神戸市中央区割塚通6
現場に居合わせたとみられ、後部座席のドアがへこんだ山口組関係者の乗用車=5日午後、葺合署
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現場に居合わせたとみられ、後部座席のドアがへこんだ山口組関係者の乗用車=5日午後、葺合署

 5日午前11時40分ごろ、神戸市中央区割塚通7の市道で、暴力団神戸山口組系組員(56)が乗った乗用車が複数の男に取り囲まれ、窓ガラスを割られる事件があった。兵庫県警は指定暴力団山口組の分裂に伴うトラブルとみて、暴力行為法違反容疑で捜査。現場にいたとみられる山口組系組員ら数人から任意で事情を聴いている。

 全国では2月下旬以降、組関連施設に対する発砲事件や車の突入などが連日のように発生し、対立の先鋭化が懸念されている。両組織の本拠地がある兵庫でも衝突が起きたことを受け、県警はさらに警戒を強める。

 県警によると、神戸側の組員が走行中、複数の乗用車が前方をふさぎ、降りてきた男らが金属製工具のような物でフロントガラスを割り、ドアを蹴るなどした疑いがあるという。けが人は確認されていない。

 直前には現場の西約1・5キロにある山口組系直系団体の事務所付近から、神戸側の組員が山口組関係者の乗用車を追跡していたとの情報もあり、県警はトラブルのきっかけになったとみている。

 現場は阪急神戸線春日野道駅の北東約150メートルで、商店などが並ぶ地域。近くにいた男性は「黒塗りの車数台が衝突しながら前進し、怒号も飛び交っていた。神戸でも抗争があるかと心配していたが、まさかこんな近くで…」と表情をこわばらせていた。

2016/3/5

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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