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山口組分裂騒動

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山口組と神戸山口組をめぐる主な動き
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山口組と神戸山口組をめぐる主な動き

 指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)の分裂が表面化して27日で2カ月。この間、離脱派の神戸山口組側との確執が背景とみられるトラブルが、愛知や長野などで少なくとも4件起きていることが捜査関係者への取材で分かった。大規模な抗争には発展せず、兵庫県内での発生も確認されていないが、両団体とも組織拡大の動きを見せ、県警が厳重な警戒を続けている。

 「抗争に備えているのではないか」。神戸市長田区明泉寺町の周辺住民らの危機感は強い。分裂以降、地区内にある山口組直系団体の施設には防犯カメラが明らかに増え、防御のためか窓ガラスには目張りもされている。暴力団追放運動を続けてきた協議会メンバーは「何か起きてからでは遅い。一刻も早く撤退を」と力を込める。

 山口組と神戸山口組の衝突が全国で表面化し始めたのは、分裂から1カ月が過ぎた9月下旬以降だ。

 長野県飯田市の温泉施設駐車場では10月6日、暴力団関係者の男性が拳銃で撃たれ、翌日死亡。殺人容疑で山口組の傘下団体幹部が逮捕された。捜査関係者によると、男性はかつてこの団体に所属していたが、神戸山口組側に移ろうとしていたという。

 事件の2日後、神戸山口組が神戸市長田区の関連施設で開いた定例会では、会場入りする直系組長の頭を警護役が金属板の入ったかばんで防御。物々しい警戒ぶりは緊張感の高まりをうかがわせた。

 山口組の篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」が本拠地を置く名古屋市でもトラブルが起きた。弘道会系組員9人が17日、同市内にある神戸山口組傘下の山健組系事務所のインターホンを壊したとして、愛知県警が暴力行為法違反容疑で逮捕。逆襲するなどした疑いで、山健組系組員9人も逮捕された。

 富山市や秋田市でも、山口組と神戸山口組の各傘下組員が示威行為や小競り合いをしたとして、警察の取り締まりを受けた。

 兵庫県警幹部は「県内でも資金獲得活動などをめぐり、突発的なトラブルが起きる可能性はある。抑止に向け取り締まりや警戒を強める」としている。

2015/10/28

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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