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山口組分裂騒動

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ハロウィーンの菓子をもらうため、山口組総本部に入っていく子どもら=2018年10月31日、神戸市灘区篠原本町4
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ハロウィーンの菓子をもらうため、山口組総本部に入っていく子どもら=2018年10月31日、神戸市灘区篠原本町4

 兵庫県議会は5日、本会議を開き、暴力団員が18歳未満の子どもに金品を渡す行為などを禁じる改正暴力団排除(暴排)条例案を全会一致で可決した。26日に施行される。県公安委員会が組員や組代表者に行政命令を出すことが可能になり、違反した場合、罰則も科す。行政命令、罰則とも全国初の取り組みとなる。

 近年、ハロウィーンに合わせ、特定抗争指定暴力団山口組(神戸市灘区)の総本部敷地内で組員が地元の子どもらに菓子を配る行為が問題となっていた。また今年3月には、姫路市の男性を殺害したとして、暴力団員と複数の少年が殺人容疑で逮捕された。

 こうした背景から、子どもらが組員に親しみを覚えたり、組に加入して犯罪に巻き込まれたりしないよう、県警が条例改正の手続きを進めてきた。

 改正暴排条例では組員が、18歳未満の子どもに金品を渡すこと▽18歳未満を組事務所に出入りさせること▽支配下に置く目的で18歳未満に連絡すること-を禁じる。県公安委は、禁止行為をした組員に中止命令を出せる上、組代表者に再発防止命令を出すことも可能になる。命令に違反すれば、6月以下の懲役または50万円以下の罰金を科す。

2020/10/5
 

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を���しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山口組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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