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山口組分裂騒動

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 分裂した二つの山口組が拠点を置く兵庫県では、全国情勢と異なり、神戸山口組の構成員・準構成員らが県内全体の72・5%を占めて最大勢力となり、16・9%の山口組を上回った。

 県内では分裂前まで山口組の寡占状態が長く続き、直系9団体があった2014年末は、他の暴力団を含む全構成員・準構成員ら計1640人のうち、9割が山口組だった。分裂後の直系団体数は昨年末時点で神戸山口組が6、山口組が2となり、情勢は一変している。

 県警によると、昨年末の勢力は神戸山口組が1160人(うち構成員数520人)、山口組が270人(同100人)。その他の暴力団は170人(同20人)だった。

 県内全体では計1600人(同640人)となり、1992年の暴力団対策法施行後、最多だった2005年の3260人から半減した。減少は7年連続で、県の暴力団排除条例施行や構成員らの高齢化が要因とみられる。分裂後に脱退した組員もいるという。

 二つの山口組による勢力争いは続いており、県警は「互いの本拠がある兵庫では衝突の危険性があり、引き続き取り締まりと警戒を強化する」としている。

2016/2/25

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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