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山口組分裂騒動

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神戸地裁=神戸市中央区橘通2
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神戸地裁=神戸市中央区橘通2

 指定暴力団神戸山口組が淡路市志筑に構える本拠事務所を巡り、暴力団追放兵庫県民センターが組員らの使用禁止を求めた仮処分申請について、神戸地裁は31日午後、訴えを認める決定を出した。

 決定で禁じられた行為と理由の要旨は次の通り。

 【禁じられた行為】

・指定暴力団神戸山口組、直系組織「●友(きょうゆう)会」、その他の暴力団の定例会開催や暴力団員を集合させること。

・暴力団員の立ち入り、立ち入りの容認。

・暴力団の当番員または連絡員の常駐。

・暴力団の綱領、写真、名札、紋章、提灯(ちょうちん)などの建物内への掲示。

・暴力団を表示、表象する紋章、文字版、看板、表札などの建物外壁への設置。

 【理由の要旨】

 神戸山口組と山口組、神戸山口組と任侠(にんきょう)山口組の対立に起因するとみられる死者発生を含む多数の事件が発生している状況を踏まえれば、今後も各組織間の対立に起因するとみられる暴力団員や暴力団事務所などに対する銃器などを使用した銃撃などの事件が発生する危険性は高い。

 本件の建物は定例会を開催するなど神戸山口組や●友会の活動の本拠として使用されていることは明らかだ。今後、出入りする暴力団員や使用する車両を狙い、建物やその周辺道路で銃撃などの事件が発生することが十分に予想され、周辺住民らの生命、身体に危害をもたらすおそれがある。

 周辺住民らは建物が事務所として使用されていることにより、日常生活上の影響を受けるだけでなく、いつ銃撃事件などが発生し、それに巻き込まれるとも限らない危険と不安の中で日常生活を営まなければならない。平穏な生活を営む権利を受忍限度を超えて侵害されており、建物を暴力団事務所として使用することや付随する行為の禁止を求める権利を有する。

 周辺住民らに生じる著しい損害や急迫の危険を避けるため、本件の仮処分を発する必要性は高いといえる。

(注)●は「侠」の右が「夾」

2017/10/31

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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