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山口組分裂騒動

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 兵庫県警が歓楽街からの暴力団一掃に向け緊急対策本部を設け、実働部隊として約500人態勢の「歓楽街特別暴力団対策隊」(特暴隊)を発足させることが29日、関係者への取材で分かった。いずれも指定暴力団の山口組(総本部・神戸市灘区)と神戸山口組(本拠地・淡路市)との抗争状態、神戸山口組からの離脱騒動などに絡み、市民が巻き込まれるのを未然に防ぐ。立ち入り調査や取り締まりを集中的に実施。1992年の暴力団対策法施行時以降、最大規模のキャンペーンを展開するという。

 関係者によると、緊急対策本部は、刑事部参事官(犯罪抑止対策統括官)をトップに生活安全、交通、警備など全部署が参画。特暴隊については、組織犯罪対策局と地域部所属の直轄警ら隊で編成し、近く辞令を交付する。

 2015年8月の山口組分裂騒動直後、神戸・三宮の歓楽街では山口組と神戸山口組の組員による衝突トラブルが相次いだ。

 今年4月には神戸山口組から複数の直系組長が離脱し「任●(にんきょう)団体山口組」結成を表明。いずれも神戸山口組の直系団体で「山健組」(神戸市中央区)と「古川組」(尼崎市)ではそれぞれ勢力が二分される状態になり、神戸、尼崎市の繁華街では、資金獲得などをめぐり衝突する可能性が高まっているという。

 こうした状況から、県警は、歓楽街での暴力団排除について総力を挙げて取り組むことにした。

 県警による暴力団排除のキャンペーンではこれまで、64年からの暴力団全国一斉取り締まり(頂上作戦)で神戸港の荷役などからの一掃に取り組んだ。92年の暴対法施行時には、暴排運動の推進などに向けて特別態勢を組み、特暴隊を発足。今回の実働部隊の名称もこれにちなんだ。

 このほか、県警は商業地域への事務所新設を禁じた「県暴力団排除条例」の改正にも着手しており、8月1日施行を目指している。

(注)●は「侠」の右が「夾」

2017/5/30

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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