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山口組分裂騒動

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山口組分裂1年を前に、同組総本部前に兵庫県警が設けた特別警戒所(左奥)。開所式では暴力団追放を訴える看板が除幕された=神戸市灘区篠原本町4
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山口組分裂1年を前に、同組総本部前に兵庫県警が設けた特別警戒所(左奥)。開所式では暴力団追放を訴える看板が除幕された=神戸市灘区篠原本町4

 指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)の分裂から27日で1年。対立する神戸山口組(本拠地・淡路市)との間では、兵庫を含め全国で85件(今月17日時点)の事件があり、うち39件で計256人が逮捕、摘発されたことが、警察庁への取材で分かった。

 兵庫県公安委員会が4月に神戸側を指定暴力団として以降、事件は減少しているが、両団体の本拠地がある兵庫県警は8月10日、山口組総本部前に監視拠点となる「特別警戒所」を設置。抗争激化時に両団体を厳しい規制が及ぶ「特定抗争指定暴力団」とする準備も進めており、情報収集や警戒を強めている。

 警察庁によると、85件のうち、組関連施設への車両突入は18件▽銃器使用は10件▽火炎瓶のような物の使用は6件-など。これまでに死者は2人(6月末時点)出たが、一般人の巻き添えはなかった。山口組側が仕掛けた事件では111人▽神戸側が仕掛けた事件では82人▽双方が絡む事件では63人-が逮捕されるなどした。

 兵庫県警によると、県内では5件あり、昨年12月に姫路市で1件、3月に神戸市内で4件発生。県警は組事務所へのダンプカー突入やカーチェイス後に車を壊し合った事件などで、双方の組員ら計31人を逮捕した。

 事件の続発を受け、兵庫県公安委は神戸側を暴対法の規制対象とするため指定暴力団とする手続きを急ピッチで進め、4月15日付で指定。抗争激化時の組事務所使用制限命令など厳しい規制が可能となったことで、指定以降は10件にとどまっている。

 ただ、5月に岡山市内で神戸側の直系団体幹部が射殺され、山口組系組員が逮捕されるなど、双方の勢力争いは収束していないとみられる。神戸側は直系組長を発足時の13人から24人に増やし、山口組側は分裂前の73人から54人に減らしている。

【山口組の分裂】 昨年8月27日、指定暴力団山口組から「山健組」(神戸市中央区)など直系13団体が離脱し「神戸山口組」を結成した。山口組組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営、高額な上納金負担への反発などが背景とされる。全国で衝突が相次ぎ、警察庁は今年3月、対立抗争状態と認定した。3月1日時点の構成員数は山口組が約5700人、神戸山口組が約2700人。

2016/8/24

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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