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山口組分裂騒動

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使用差し止めの仮処分請求が出された任俠山口組の本拠地事務所=2017年6月、尼崎市戸ノ内町
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使用差し止めの仮処分請求が出された任俠山口組の本拠地事務所=2017年6月、尼崎市戸ノ内町

 指定暴力団山口組の3分裂騒動に絡み、任侠(にんきょう)山口組が兵庫県尼崎市に構える本拠地事務所について、暴力団追放兵庫県民センター(神戸市中央区)が28日午前、使用差し止めの仮処分を神戸地裁に請求した。捜査関係者への取材で分かった。指定暴力団の本拠地事務所に対する同様の請求は、神戸山口組に続き2例目。

 任侠山口組は昨年4月、指定暴力団神戸山口組から離脱した。今年3月に県公安委員会が指定暴力団として公示し、傘下組織「真鍋組」事務所(尼崎市戸ノ内町)を本拠地と認定。同事務所は幹部らが集まる定例会に使われ、神戸山口組を批判する記者会見も開かれた。

 請求は、地元住民の委託を受けて暴追センターが訴訟する「代理訴訟制度」に基づく措置。県内では昨年10月に神戸山口組の本拠地事務所(淡路市)に出され、地裁が使用禁止を決定。同12月には同組がみかじめ料の徴収拠点とする傘下事務所(神戸市中央区)に対しても申請され、立ち退きで和解が成立した。

 警察庁によると、任侠山口組の発足以降、今年3月28日までに神戸山口組との間で起きた衝突事件は9件。昨年9月には神戸市長田区の路上で織田絆誠代表らが神戸山口組側に襲撃され、組員1人が死亡した。

2018/6/28

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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