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山口組分裂騒動

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近く解体が始まる古川組事務所=尼崎市東難波町4
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近く解体が始まる古川組事務所=尼崎市東難波町4
事務所の周辺は植栽の荒れも目立つ=尼崎市東難波町4
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事務所の周辺は植栽の荒れも目立つ=尼崎市東難波町4
ひび割れた窓ガラスもあった=尼崎市東難波町4
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ひび割れた窓ガラスもあった=尼崎市東難波町4

 指定暴力団「絆会」(旧・任侠山口組)の拠点施設の一つになっている傘下組織「古川組」(兵庫県尼崎市東難波町4)の事務所について、民間の所有者が近く解体工事を始めることが13日、関係者への取材で分かった。全国最大の暴力団「山口組」(神戸市灘区)の分裂抗争が続く中、事務所撤去の動きが全国的に進んでいる。

 絆会は2017年、山口組から離脱した神戸山口組(同市中央区)の一部直系組長が、再び分裂して発足した。その際に離脱派の会見会場となったのが古川組事務所で、第3勢力となった絆会の拠点施設として使用されてきた。

 一方で抗争はさらに激化し、「平穏な住民生活が脅かされる」との訴えを受けた神戸地裁が19年末、事務所の使用を差し止める仮処分を決定。長期にわたって組員が立ち入れない状況が続き、所有者が売却の意向を示していた。

 兵庫県警や地元関係者によると、解体工事は民間業者が今月17日に着手し、11月上旬までに終える予定という。事務所は約30年前に建てられ、鉄骨コンクリート3階建て。解体後の売却先については交渉中という。

 現在の事務所は、植栽の荒れや窓ガラスのひび割れが目立つ。近くに住む80代女性は「昔、近くを通った時に銃声がして一目散に逃げたこともある。なくなることになって良かった」と話す。県警の担当者は「地域で暴力団の象徴的な建物が撤去されるのは歓迎すべきこと。適切に売却されるよう、必要な支援を続けていきたい」とした。

【記事特集リンク】山口組分裂騒動

2021/9/13
 

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を���しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山口組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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